関節リウマチではないかと心配な方へ

手の痛み、指の痛みが気になる方へ

手や指が痛いむくんでいる腫れているこわばる動かしにくいしびれる曲がっているなどの症状はさまざまな原因によって引き起こされます。代表的なものでは次のような疾患や原因が考えられます。
  • 腱鞘炎

    手首や指の腱に炎症が生じ、痛みや腫れが生じることがあります。これは過度な使いすぎや急激な運動によって引き起こされることがあります。
  • 手根管症候群

    手首の神経が圧迫されることによって、手の痛みやしびれが生じる病気です。長時間のキーボード操作や手首の反復運動が原因となることがあります。
  • 関節炎

    手の関節に炎症が生じ、痛みや腫れ、関節のこわばりが起こることがあります。関節リウマチや膠原病などが関連する疾患です。
  • 脱臼や骨折

    手首、指、または手の骨が脱臼したり骨折したりすると、激しい痛みが生じます。外傷が原因となります。
  • 神経障害

    手の神経に障害がある場合、しびれや痛みが生じることがあります。糖尿病や神経障害の疾患が関連することがあります。
  • 腫瘍や嚢胞

    手の中に腫瘍や嚢胞ができることがあり、これが痛みや腫れの原因となることがあります。良性のものから悪性のものまでさまざまです。
  • 感染症

    手の皮膚や組織に感染症が広がると、痛みや腫れが生じることがあります。細菌感染や真菌感染が考えられます。
  • テニス肘

    手首や腕の筋肉や腱に過度なストレスがかかることで、痛みが生じます。スポーツや肉体労働が原因となることがあります。
  • 更年期障害

    特に40~50代の女性の場合には、女性ホルモンの乱れにより更年期症状の一つとして手の痛みやこわばり症状がでることがあります。
  • へバーデン結節・ブシャール結節(変形性関節症)

    関節の軟骨がすり減り、関節周囲の骨が変形することで生じます。手の指の末端に位置する指の末節間関節(第1関節)に現れるものをへバーデン結節、手の指の中間部に位置する指の中節間関節(第2関節)に現れるものをブシャール結節とよびます。
このように、手や指の痛みなどの症状を起こすものは上記に記載していないものを含め様々あります。
けがなど、原因がはっきりしている場合はよいですが、それ以外のものは自分ではなかなか判別がつきにくいことが多いです。

これらの病気や状態に関しては、痛みやその他の症状の具体的な特徴や治療法が異なりますし、放っておくと骨や関節が変形してしまう関節リウマチなどの可能性も考えられます。

なかなか良くならず長引く手や指の症状がある場合は、医療機関を受診することで適切な原因の特定と治療などの対処法で症状をやわらげ、重症化を防ぐことにつながるかもしれません。

当院では手や指の症状で非常に多くの方が受診されており、関節エコーや血液検査などで原因を細かく確認することができます。
また、曜日によっては整形外科の医師も在籍しており、整形外科的な評価や処置も可能です。
手や指の症状が気になる方はお気軽に受診をご検討ください。
目次
  • 関節リウマチではないかと心配になる、よくある理由

    関節リウマチではないかと心配になる、よくある理由

    最近は人間ドックなどでもリウマチ因子を調べるケースが増えてきて、検査に異常が出ると心配になるなどの方が増えています。また、関節に痛みや不具合を感じる病気はたくさんあり、自身では関節リウマチかどうかなかなか判断できません。

    以下に関節痛をおこす病気、セルフチェックをのせました。ご自身の症状など当てはまるものがあるか確認してみてください。
    そして、長引く関節痛や検査でリウマチの疑いのある方、いくつかの症状があてはまって心配な方は、早期発見のため専門医の診察をお勧めします。
  • 関節痛を起こす病気

    関節痛を起こす病気

    関節が痛くなる病気はたくさんあり、代表的なものとして

    ・変形性関節症 

    ・肩関節周囲炎(40肩、50肩)

    ・痛風、偽痛風  

    ・癌

    ・細菌やウイルスによる感染症 

    ・関節リウマチなどの膠原病 

    ・腰痛症 

    ・ホルモン異常(更年期など) 

    ・薬の副作用

    など多くあります。このうち、早期の治療によって良くなる可能性があるのに、放っておくと体力が落ちたり機能障害がおこるものがあります。その一つが関節リウマチです。
  • 関節リウマチのセルフチェック

    関節リウマチのセルフチェック

    • 朝起きた時、関節や体のこわばりがある
    • 1か月以上関節の違和感が続いている
    • 2つ以上の関節に腫れや痛みがある
    • 日によって痛い関節の場所が変わることがある。
    • 関節に負担をかけた時に痛みが強くなりやすい。
    • 天候や気候の変化により調子のよい日と悪い日がある
    • 人間ドックなどでリウマチ因子が高いといわれた
    • 家族や血縁者にリウマチや膠原病の人がいる
    • 指先を使う作業がしづらい
  • 関節リウマチを疑った場合の当院での診察の流れや特徴・とりくみ

    どのような症状がいつからおこってきたのかなどの詳しい問診や経験の豊富な専門医による触診のほか、血液検査やレントゲン、関節超音波などの画像検査などを行い、それらの結果を国際的な診断基準にあてはめ、総合的に診断をおこなっていきます。

    当院では関節の腫れや炎症を細かく確認することができる関節超音波をリウマチ専門医、登録ソノグラファーである医師が積極的に行っており、早期発見に努めています。
  • (症例)事例

    当院で治療を行った方の事例をご紹介いたします。症状には個人差がありますので、心当たりのある方は早めにご来院ください。